小林敏明教授の「ライプツィヒの街から84 とんがりキャベツ」

こんばんわ!モンです

 

やっと何時まで残暑なのよ???

が終わって・・・

 

天高く馬肥ゆる秋・・・のはずが

曇天続き。。。天高く曇天続く秋・・・地球どうかしてる

 

さてマクラはこの辺で

ドイツの小林教授よりレポ到着です

 

今回はキャベツ

しかも、とんがりキャベツ

とんがりコーンならぬとんがりキャベツとは!!!

 

 

 

 

とんがりキャベツ

 

 

今回は独居老人のささやかな日常の話題です。皆さんはとんがりキャベツSpitzkohlというのをご存じでしょうか。まあ、キャベツというのは丸くってやや平べったいのが相場ですが、このキャベツはとんがってます。

所詮キャベツはキャベツですから平べったかろうが、とんがっていようが、味はさして変わらないのですが、中の葉っぱがぎっしりと重なり合っている普通のキャベツに比べて、とんがりキャベツの中はやや隙間ができており、これが微妙な味の違いをもたらしてくれるのです。

私がこのとんがりキャベツを優遇するのは、とくにお好み焼きのときです。長年の我慢強い説得が利いて、隣のアジア食品店にお多福のお好み焼きソースとキューピーマヨネーズが常備され、それとともにお好み焼きファンが増えていくにつれて、私自身も「本家」のオーソリティを保つべく、いろいろ料理法を研究開発してきました。そして行き着いたのが、次の三種類の基本具材です。それはポレー(西洋太ネギ)、ブロッコリー、それにとんがりキャベツです。ちょっと色合いをよくしたければ、これらに赤いパプリカ(西洋ピーマン)を加えるのも良いでしょう。

 

これらを適当な大きさに切ったものに小麦粉をたっぷり振りかけてよくまぶしてから、生卵と適量の水を入れて、ドロッとするぐらいまでかき混ぜます。

このとき隠し味に顆粒のだしの素を入れたり、醤油を何滴か垂らすのも一策です。

 

これをフライパンで焼いた後の工程は普通のお好み焼きと変わらないので省略しますが(私の場合肉魚介類は好みに応じて、トッピングとして使っています)、具材のポイントは太ネギを多めにすることと、とんがりキャベツを使うことです。普通のキャベツに比べて葉がシャキッとしていてしかも柔らかいので、やや大き目に切っても火の通りがよく、キャベツらしい味を保ったまま食感も良いのです。

 

というわけで、我が家の訪問客は皆最初にこのとんがりキャベツを使ったお好み焼きの洗礼を受けています。これを美味しいと言わない客は以後食事の招待はないという陰湿な差別待遇が待ち受けてますから、全員が例外なく「美味しい」と言ってます。

 

 

もう一つの我が家のとんがりキャベツ特製料理は漬物です。まずこれを写真のような大きさに切ります。

これをビニール袋に入れ、醬油、酢、(塩)昆布、砂糖を入れてよく揉んだら、空気を抜いて輪ゴムでしっかり止めます。

これを数日冷蔵庫の中に入れておけば、とんがりキャベツ即席漬けの出来上がり。食べるときにゴマを散らすのも悪くないです。漬物のない当地では、このように自分で日々工夫しながら漬物もどきを確保していかなければならないのですね。

ついでに、他に私がよく作る即席漬物は、キュウリの塩昆布漬け、ニンジンの豆板醤漬け、白菜やズッキーニの塩漬け、蕪の千枚漬けといったところ。たまにセロリや玉ネギの味噌漬けなどというものも作ります。

 

残念ながら、漬物の定番の茄子はこちらではとても漬物にするレベルにまで達していません。果物もそうですが、日本の農家の努力はおそらく世界一でしょうね。硬くて食べられないネギ、筋の入った大根など、日本の市場だったら、そのまま棄却処分になりそうなものがまだまだ平気で出回っています。

 

こちらで誇れる野菜は白アスパラ、ジャガイモ、ブロッコリー、ズッキーニぐらい。余談ついでに、こちらになくてどうしても欲しいのはゴボウかな。黒根Schwarzwurzelという一見よく似た代物はありますが、味はまったく別。一見よく似た顔の大の里とマツコ・デラックスがまったく別の人物であるのと同じです。

 

 

 

 

 

 

とんがりキャベツのビジュアルに、たけのこの里かい~とツッコミいれて

笑いましたが調べたら日本にもありました!

 

しかし、おたふくソースやキューピーマヨネーズ、塩こんぶ(漬物に入っているのは塩こんぶ

ですよね?教授)が手に入るのに美味しい茄子やゴボウが入手出来ないとは難儀ですね・・・

 

教授、本日も有難うございました!