小林敏明教授の「ライプツィヒの街から62 あれから10年」

こんばんわ!モンです

 

毎年この時期ドイツベルリンで「反原発ベルリン風車デモ」をしている

ドイツの小林教授から今年も東日本大震災から来週10年目のタイミングでレポートがとどきました。

 

ベルリン風車デモ日本のニュースでも取り上げられているので画像いつまで見れるか分かりませんが貼っておきました!

今年はベルリン在住の作家 多和田葉子さん もスピーチをしたようです!

 

教授本日も宜しくお願い致します。

 

 

あれから10年

あれからもう10年。月日はあっという間に過ぎても、津波で壊滅的な打撃を受けた街の復興具合と比べて、いっこうに進まないのが福島の廃炉。融けた燃料デブリは依然として取り出すこともできず(下手に取り出さない方がよいという話も聞きます)、それを冷却するために使われた汚染水は増えつづける一方。

 

いったいこれらの廃棄物はどこにどう処分されるのか。これまた10年経ってもいまだメドが立たず、原発の敷地やその近郊は、膨張する「最終処分場」です。政府や東電がいくら「最終」ではないと言い張っても、「最終処分場」がない「中間処分場」は実質的には「最終処分場」と同じ。こんなこと、だれにでもわかる理屈です。このままいけば、大熊町や双葉町は帰還困難どころか、むしろ永久に生活することが不可能な立ち入り禁止地域となるでしょう。浪江、飯館、富岡など放射能汚染の激しかった周辺地域も程度の差はあれ、同じような苦吟を強いられていることは、削り取った汚染土を入れたフレコンバッグがあちこちに山積みされている光景を見れば一目瞭然。

 

残酷なのは、直接の被害を受けなかった人々の忘却と無関心です。そして今や、次々に起こる自然災害やコロナに振り回されて、他人のことなどかまっていられないというエゴイズムと余裕のなさが、この忘却と無関心に拍車をかけています。

 

一方、政府も電力会社も、この忘れっぽい国民の気が緩むのを待って、「カーボンニュートラル」を言い訳に使ったり、「電力危機」を自己演出しながら、原発再稼働のタイミングをうかがっているのは周知のとおり。

タンクに貯蔵された大量の汚染水も近々海に流すと言ってます。生活のかかった漁師の人たちが猛反対をするのは当然のこと。「やむをえない」という言い訳が、いかに情け容赦のない「強制」になっていることか。そもそもこんな「やむをえない」がんじがらめの状況を作ってしまったのはだれなのか。人間というものはどこまでも悪意に満ちた存在と思わざるをえませんね、ホント。

 

悪意といえば、100年も経つと、あの事故は「サヨク」が引き起こした「インボウ」だったなどというトランプばりの奇説珍説まで唱えられ、それをまことしやかに吹聴するイカレた作家や自称評論家などというのが出てきたりするかもしれません。

なにしろ、ついこの間の福島沖の地震で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」という100年前の関東大震災のときに流されたデマ(こういうのを本当の「風評」という)をそのまま繰り返すような、ヘドが出るほどあきれたヤカラもいるのですから。アベ以降の日本、とにかくヘンです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Dye9pEsWWyI

3月11日、はるか遠くにいて何もできない僕もこんな光景を想い出しながら、せめて大震災および事故の犠牲者に黙祷を捧げるぐらいのことはしたいと思っています。合掌

 

追伸

たまたまネットで見かけましたが、江古田ではこんな映画祭もあるそうですね。

https://www.facebook.com/ekodaeigasai/posts/3923693207641467/

 

 

教授!本日もありがとうございます。

 

江古田映画祭、実はオイルライフも数年前から店頭販売協力ということで

出店させて頂いております。

 

ギャラリー古藤さんご夫妻にはお世話になりっぱなしです

 

来年もし日本にこの時期帰国出来れば教授も「江古田映画祭」参加してみて下さい

教授がトークショーなどにゲストで出られたら、よりいっそう映画祭も盛り上がると思います

 

教授、又のレポ楽しみにしております

お身体ご自愛コロナ感染症ご注意下さい。

 

 

モチロン明日も営業中

明日は江古田映画祭でも出張販売いたしております!