小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 56 統一コンサート」

こんばんわ!モンです

 

ドイツの小林教授がお忙しい中

レポを届けてくれました!

 

今年30周年を迎えた東西ドイツ統一

その記念式典についてのレポート

 

でもそこは小林教授のレポ

統一記念の文字に一捻りが!

 

それでは教授

本日もよろしくお願いいたします。

 

 

引きこもりオタク老人には面白いネタに出会うチャンスがなかなかなくて、近頃はとんとご無沙汰気味ですが、久しぶりに珍しいというか大事なコンサートに出くわしたので、今回はそれを。

11月9日ベルリンを中心に東西ドイツ統一30周年を記念する式典が開かれたのですが、そのきっかけとなったライプツィヒの中心にあるニコライ教会で珍しいコンサートがありました。

地元のコリアン協会が呼び掛けて実現した南北朝鮮統一を祈念するコンサートです。こちらは「記念」ではなく、「祈念」です。昔よくビビンバとキムチを食べに出入りしていたコリアン・レストランのオバさんから僕にもその招待状が回ってきたので、顔を出してみることに。

 

行ってみると、夕方7時の開演前に教会は韓国人とドイツ人で満杯になり、韓国大使やドイツの国会議員も顔を出す盛況ぶり。型通りの来賓の挨拶を挟んで、ヴィオロンチェロのキム・ジヨンさんなど韓国の若い音楽家たちを中心とした演奏や合唱などがありました。

30年前ドイツは東西統一を果しましたが、そのことの意味を何より実感できるのは旧東ドイツの人たち。このコンサートに多くのドイツ人が詰めかけたのも、同じ痛みを知っているからです。

 

むろん、だれもが今の半島の状況から「統一」など夢のまた夢であることを知っています。しかし、だれの挨拶だったか忘れましたが、その夢は少なくとも将来に向けた願いとして持ちつづけることは可能だという言葉には真実があります。それを願って毎週「月曜ミサ」という名目のデモをしつづけたライプツィヒの人たちのささやかな行動が、あの30年前の壁崩壊のきっかけになったのですから。

思えば、朝鮮の人たちは南北に分断されているだけでなく、中国側の間島地方にも分断地域かありますし、言うまでもなく日本には在日としてとどまった人たちもいます。さらにはアメリカを中心として欧米に散った人たちもいます。まさに分断を余儀なくされたディアスポラの民族です。

 

その彼らの宿命に無関係ではない隣国の人間がネットを使ってやたら醜い「ケンカン」を煽ったりしている今の日本を見ると、なんとも情けなく見苦しい。その意味でコリアンの音楽家たちに混じって一人だけ日本の若い歌手が参加していてくれたことは、失望しかけていた日本の未来にちょっとだけ希望を与えてくれました。歌手の名は加藤麻衣さん、ライプツィヒで勉強したこともあるというソプラノ歌手です。

 

ホン・ミンジさんのマリンバが奏でるアリランが教会の中に鳴り響き、コンサートが終わるとすっかり暗くなった外の広場でサムルノリが舞う夕べ。この人たちの願いが叶うのはいつのことでしょうか。ちょっと感傷的になった夜でした。

それにしても、あれから30年ですか。月日が経つのは早いものですね。こういう話に興味のある人には須賀しのぶ『革命前夜』という小説をお勧めしておきます。なかなかよく書けています。僕も最近ひとに勧められて読んだばかりです。 

 

 

教授、本日もありがとうございました。

 

新聞でもドイツ統一30年の特集が組まれておりましたね

ライプツィヒのデモの件も載ってました

 

確かに朝鮮半島は今も分断されているのですよね・・・

そこに日本も加わっているような・・・

隣国同士仲良くやろうよ!

 

最近オイルライフにも韓国からの留学生の方がいらしてくれるのですが

ほんとイイ人ばかりですよ

現在、最悪だと言われている日韓関係ですが

先日、留学生に

「日本で嫌な目にあっていない?」

と質問をぶつけてみたところ

「私は嫌な目に直接はあっていないが、たとえば街中で韓国の両親に韓国語で電話をしていると親が心配して、危ないから日本語で話なさい!」と言われたそうです。

「でも韓国の親は日本語知らないんですよね」と笑ってました。

 

教授!ドイツは寒い季節、引きこもりがちになりそうですが

またレポートお待ちいたしております。

 

モチロン明日も営業中

統一祈念