小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 52 あーあ、終わっちゃった…」

こんばんわ!モンです

 

さてさてドイツの小林教授から

サッカー最終レポが届きました。

 

中間報告で優勝国予想しておりましたが

結果や如何に!

 

それでは教授

本日もよろしくお願いします

 

 

 

ついに終わってしまいましたね、ワールドカップ。

トーナメントはほとんど全試合観ましたよ。もちろんTVでね。

 

まずは、トーナメントが始まる前にたてた予想から。優勝候補として挙げたベルギー、ウルグアイ、コロンビア、クロアチアの4チーム中、2位(クロアチア)と3位(ベルギー)に入ったから、予想としてはまあまあですかね。

 

ちょっと言い訳しておくと、ウルグアイは二枚看板の一人カバーニがケガをして出られなくなったこと、コロンビアはエースのロドリゲスがやはりケガで出られなくなってしまったことが決定的でした。彼らがケガしなかったら、どうだったか。

 

まあ、言い訳はその程度にしておきましょう。これも勝負のうちですから。

大会がすべて終わったあとも、やはりベルギーが一番強かったと今でも思っています。つまり強いから優勝できるというわけではないところに、サッカーの面白さがあるように思います。

 

最後は判官びいきでバルカンの小国クロアチアを応援していたんですが、残念でした。

だって、あのモドリッチのけなげな走りを観ていたら心打たれるでしょ。

まあ準決勝あたりからかなり疲れてはいましたが。彼が最優秀選手に選ばれたのがせめてもの慰みです。

 

ベルギーが決勝に出てたら、明らかにアザールでしょうね。彼も素晴らしい選手でした。

 

ロナウド、メッシ、ネイマールしか見ていないジャーナリストたちはいったい何を観ているんでしょうね。

 

ところで優勝したフランス。

あの前半のミスジャッジがなかったら、その後のゲームもどう展開したかわかりませんが。ともかくトーナメントに入って一試合ごとに好くなってきたことは確かです。

 

ジルーとグリースマンを中心にチームワークも好かったです。

もっとも意外だったのは、あの腕白のポグバが今回はチームプレーに徹して、自分より若いムヴァッペやパヴァールを引きたてながらプレーしたこと、このことなども優勝の原因のひとつでしょうか。エースストライカーのベンゼマを外したことが大成功ということになりますか。

今大会一番見事なシュートは、フランスの若手パヴァールがアルゼンチン戦で放った神がかり直線シュート。見てない人はヴィデオで見てください。なかなかイケメンですよ。偶然も重ならなければ、あんなシュートは撃てません。あのあたりからフランスにツキが回り始めた感じです。

 

最後に日本。

予選のみっともなさを返上しましたね。ちょっとオツリまで出た感じ。

とくに優勝候補のベルギー相手だったから、一躍世界中の注目を浴びて、評判が手のひらを返したようになりました、僕も含めて。今大会で好かったのは、やはり長友と香川、それに4年前はアマチュア並みと酷評した守備陣が素晴らしく進歩していたことです。とくに吉田の守備はようやく世界の一線級に混じることができたという印象でした。乾の無回転シュートも好かったですが、あれもやや神がかりの一発、しょっちゅう出るものではありません。

 

前回のドイツが20年ぶり、今回のフランスも20年ぶり。

ということは、次の2022年の大会はどこだと思いますか。もしブラジルが勝ったら、20年法則が続くことになりますが、今大会のメンバーを見ていると、まんざら不可能でもなさそうですよ。

そのときネイマールがいるかどうかは、わかりませんが。

 

なお、今回のワールドカップを始め、サッカーに興味のある人には

僕の友人でサッカー評論家の湯浅健二氏のホームページをご覧ください。プロの批評が読めますよ。

 

最後にちょっと自己宣伝です。今発売中の『文学界』8月号から「故郷喪失の時代」という連載評論が始まりました。よかったら読んでみて下さい。こちらはサッカーの話は出てきませんが。

 

 

教授、本日も有難うございました

トーナメントほとんど、つか全然観ていない私です・・・

 

「文学界」8月号からの連載<故郷喪失の時代>も楽しみにしております。

 

 

モチロン明日も営業中!!!

文学界8月号