緊急寄稿!小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 30 ワールドカップ2014 ドイツ優勝の法則」

こんばんわ!モンです

 

ワールドカップ!私の予想通り(いつ予想した!お前が言うな!笑)ドイツ優勝!

 

早速、大のフースバル・マニアでありますドイツの小林敏明教授から緊急寄稿して頂きました!ドイツ優勝の法則を分析

 

教授それでは、お願い致します!!!

 

ドイツの法則

 

皆さんは「ドイツの法則」というのを知っていますか。知らないでしょうね、僕が勝手に作った法則ですから。

 

1954、1974、1990、2014、この4つの数字はいずれもドイツがサッカーのワールドカップで優勝した年です。つまりドイツは戦後20年周期でワールドカップを制していますが、これが僕のいう「ドイツの法則」です。

 

だとしたら1990年ではなく、1994年に優勝するべきではないか、ということになりますが、この年は前年に東西の壁が破れてドイツ統一が行われたために、ちょっと急いでしまったための「偏差」です。

 

「メンデルの法則」でも4回に1回はヘンなのが出てくるわけですから、これは法則として十分に成り立ちます。この分でいくと、次の優勝は2034年ということになりますから、僕などはそれまで生きていられるかどうか。

ワールドカップ、オイルライフ、

ということで、今回はドイツ優勝の原因を僕なりに分析してみました。

 

まず何といっても、レーヴ監督に率いられたこの間10年間のドイツ・サッカーのスタイルです。21世紀のサッカーはもはやひとりのスーパースターを中心にするだけでは勝ちきれません。言うまでもなく組織プレーが必要です。アルゼンチンもブラジルも相変わらずマラドーナやペレの時代を夢見ていますが、これは20世紀へのノスタルジーです。

 

その証拠にネイマールが故障した瞬間ブラジルは音を立てて瓦解しましたし、アルゼンチンも、メッシさえ止めれば何とかなります。

 

それに対してドイツの試合では予選ラウンドから次々と「日替わりヒーロー」が出ていました。得点王になりかかったミュラー、ワールドカップの累積得点の記録を塗り替えたクローゼをはじめ、ディフェンスのフンメルスの2つのゴール、若手クロース、シュルレ、ゲッツェ、そしてキーパーのノイアーが見せ場を作ったゲームもありましたね。

これはそれだけ組織プレーが出来ているということです。だから得点の仕方にも多様なヴァリエーションが生まれるわけです。ロナウドだけのポルトガルが勝てないのは当然です。戦術が決まっていますから、ディフェンスも簡単なのです。ロナウドさえ抑えたら、それで終わりです。

 

その意味で決勝のアルゼンチンはよくやったと思います。

あの準優勝はメッシというより、それ以外の選手たちの頑張りによるところが大だと思います。僕の目にはアグエロ、マシェラーノ、ラヴェツィなどというところが光って見えました。残念なのはバルセロナのサッカーをよく知っているディ・マリアの欠場でしょうね。彼が出ていたら、結果はどうなったか、わかりません。

オイルライフ

この間組織プレーを洗練させたのは何と言ってもスペイン、厳密に言うとバルセロナです。前回の優勝がその頂点です。

ところが今年はそのスペインは予選早々と姿を消してしまいました。なぜかというと、今年はチームが老化してスピードとパワーにおいて劣っていたからです。技に体が付いていっていないという感じです。

 

ここで現代サッカーに必要な要素がはっきりします。組織プレー(コンビネーション)にスピードとパワーが加わらなければ勝てないということです。その意味で現在のドイツはみごとにバランスが取れていると思います。オランダが勝ち上がった原因もそうです。あそこはロベンやファン・ペルシーだけのチームではありません。

 

逆にいうと、これで日本の敗北もはっきりするはずです。このチームはいやでも組織プレーを充実させなければなりません。なぜならスピードとパワー、とくにパワーにおいて初めからはっきり遅れをとっているからです。モデルは全盛期のスペインということになるでしょう。

 

それを本田中心にチーム作りしたのですから、初めから無理でした。本田という選手はメッシ、ネイマール、ロナウド、ロドリゲスといった選手とは違いますね。むしろドイツのシュヴァインシュタイガーをモデルにすべき選手です。中盤で体を張ってゲームを自陣に引っ張り込んでくる役です。ところが本田君は攻撃なのか中盤作りなのかわからない中途半端な動きしかしてませんでした。これでは彼の才能が活きません。

 

最悪なのはディフェンス陣、悪いけど日本のディフェンスはおよそ世界のレベルに達していません。ドイツだったらアマチュアでもどうかというレベルです。ドイツの誇るラーム、フンメルス、ボアティング、メルテザッカーと比べてみてください。パワー、スピード、それにクレバーさにおいていかに差があるか。

 

というわけで、今年もサッカーを十分に楽しむことができました。試合後は明け方までクラクションが鳴り響き、ドイツ中が大騒ぎになったのは言うまでもありません。

 

 

教授ありがとうございました!!!

現地ドイツの盛り上がりはいかほどのものだったのか!想像するだけでワクワクしますね!

 

しかし、この大会期間中のドイツ<クナイペ(居酒屋)>だけでも経済効果は相当のものだったのではないでしょうか?気になります。(教授時間があれば、そこらへんもレポートお待ちいたしております笑)

 

教授も1ケ月アルコールの量が増えたのではないですか?

余韻に浸りながらも飲み過ぎ注意です(笑)本日もありがとうございました!

 

また次回も楽しみにいたしております!!!

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    岸あけみ (火曜日, 15 7月 2014 11:55)

    教授!ぐっじょぶ!!
    読み応えがありました。
    ドイツの法則といい世界のサッカーの流れ、
    日本がどう至らなかったか等、よく理解できました。
    ドイツの法則では、おやっ?という点もメンデルの法則で突破されました。
    次回も楽しみにしてます♪

  • #2

    モンです (火曜日, 15 7月 2014 20:57)


    岸さま

    教授にコメントの件、連絡しておきましたヨ

    昨日のニュースなどでサッカー解説者のコメントと教授のレポの内容が被っていたりして、さては教授のレポをパクったな?と勝手に思っております。

    流石フースバル・マニアの教授!渾身のレポでしたね!
    あまり詳しく無い私も理解出来ました!

    「やっぱドイツ優勝のカギはさぁーーー」などと、これで知ったかぶり出来ます(笑)