小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 29 ドイツから見たワールドカップ」

こんばんわ!モンです

 

大のサッカーファンでもありますドイツの小林教授からワールドカップレポート届きました!!!

 

さすがに教授のレポートだけあってサッカーを世界情勢から紐解きつつ辛口批評も入ったレポートです、サッカー好きの方もそうでない方もどーぞお楽しみ下さい。

 

それでは、教授お願い致します!!!

 

 

 

コスタリカの世界史的勝利

 

いやあ、また始まりましたね、サッカーが。やはり今年もこの話題を避けては通れないようです。

 

予選ラウンドで特筆すべきは、残念ながら日本の敗北などというせこい話ではなくて、もっと世界史的な話題です。

 

前回の覇者スペインの威光が音をたてて崩壊した裏で、コスタリカという中米の小さな国がイタリア、ウルグアイ、イングランドという並居る強豪を相手に予選を突破したという事実、これが今回の特筆事項です。では、これがなぜ世界史的なのか。

ワールドカップ、江古田、練馬、オイルライフ、

まず世界の人気スポーツとしてサッカーの地位はゆるぎないところですが、これについては日本やアメリカなどではちょっと違いますね。

 

いうまでもなくそれに匹敵する野球があるからです。

しかし、この野球というのは環太平洋にひろがっているだけです。

もっとよく見ると、そのなかでもレベルの高いのは、アメリカの周辺国と日本、韓国、台湾、オーストラリアあたり、つまりアメリカの軍事戦略圏と重なっています。「塁」という言葉示すように、野球用語は軍事用語と同じです。

 

その意味で面白いのはキューバです。あそこでは野球が冷戦の緩衝材となっているわけです。野球がなかったら、アメリカはとっくの昔にキューバを空爆していたことでしょう。

 

 

これに対してサッカーは今や世界中に広がってますが、これもよく見てみると、強い地域は西ヨーロッパとそのかつての植民地です。

 

今や西ヨーロッパと並ぶサッカー王国地域南米がポルトガル、スペインの配下にあったことは小学生でも知っています。

アフリカでも強豪はすべてかつてのフランス、イギリス、ベルギーのコロニーですね。

 

何が言いたいかというと、サッカーは西ヨーロッパの植民地政策の産物であり、その始まりは野球とちょぼちょぼだということです。ともに普及の動機はそれほどヒューマンなものではありませんでした。

 

こういうことを考えると、中米というのは非常におもしろいポジションにいるということが言えます。

まずそこは野球とサッカーという二大人気スポーツの境界にあるということ、そして言うまでもなくかつてのスペインのコロニーです。

 

つまりかたや前回の覇者スペインが大敗を喫して予選早々に帰国を余儀なくされ、かたやコスタリカという、ほぼノーマークの小国がイングランドとイタリアを、しかも堂々の内容で破って決勝トーナメントに進出したというのは、世界史的変化を象徴する大きな事件だということです。

 

今年はドイツ、フランス、オランダ、ベルギーあたりのヨーロッパの強豪、それにブラジル、アルゼンチンという常連の優勝候補に混じって、メキシコからコロンビアにいたる地域、さらにはチリといった国々の活躍が目立ちます。それもたんなるフロック勝ちなどというものではなく、内容も堂々たるものです。

 

かつてのドイツのエース・ストライカーだったクリンスマンを監督にしたアメリカも、今年名を上げると、これからサッカーに本腰を入れることになるでしょう。何といってもアメリカはNATOと日米安保の両方を抱えていますからね。核爆弾やミサイルによる戦争より、サッカー・ボールによる「戦争」のほうがまだしも平和です。

 

インターネットで日本のサッカー報道を見ていると、あまりに日本チームのことばかりにとらわれた偏狭でつまらない記事が目に映りますが、もう少し視野を広げてサッカーを楽しみたいものです。

 

正直なところ、世界から見たら、日本はまだまだあんなものです。だれが悪かったというようなものではありません。あれが実力だと思ったほうがいいでしょう。

 

野球報道も同じ、ゲーム内容はそっちのけにして、田中、ダル、イチローの個人記録しか報道しない野球って何でしょうね。

 

 

 

教授ありがとうございました!!!

最後は日本のサッカーファン(ワールドカップファン?)を敵にまわす様な内容でヒヤヒヤしましたが(笑)でも正にアノ辛口批評でお馴染みの「セルジオ越後さん」もまったく同じ様な事をコラムで言っておりました。

くわえて日本のマスコミもや甘すぎるってな事も言ってたなぁ、たしかにスペインだかどこかのマスコミなんてインタビューで選手にケチョンケチョンに質問してたもんなぁー

 

確かにTVのサッカーハイライト番組みてるとすごいよねトップ選手達のプレイ、素人の私が観ても・・・毎回言ってますけど語れる程サッカー知識ないんですけどねぇ。

 

とりあえず日本も首の皮一枚つながってるって事でコロンビア戦頑張ってもらいたいものです。グループリーグで敗退しちゃうとホラ日本中盛り上がりにかけちゃうじゃん、でも私はどちらかと言えば決勝トーナメントでのスーパープレイの方が楽しみですけどね!

 

教授次回はワールドカップ決勝トーナメントレポートでしょうか?

楽しみにしております!!!ありがとうございました!

 

 

ココで最後に業務連絡です

明日6月23日(月)24日(火)は、お休みです

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コメント: 4
  • #1

    岸あけみ (月曜日, 23 6月 2014 11:02)

    教授レポート面白いです♪
    これからは、コスタリカ注目で楽しみます^^
    ・・・まだ日本予選突破するかもしれないけど・・・こちらも期待!!

  • #2

    モンです (水曜日, 25 6月 2014 20:54)


    岸さま

    いつもありがとうございます!
    小林教授のレポート他も面白いので是非読んでみて下さい
    教授にも伝えておきまーす!

  • #3

    岸あけみ (月曜日, 30 6月 2014 12:46)

    教授の特筆事項を見てコスタリカに注目してました。
    今日、vsギリシャとPKで勝っちゃいました!
    次回7月5日にvsオランダがあります。
    イケメンは見当たらないけど試合が楽しみです^^
    教授ありがとう

  • #4

    モンです (月曜日, 30 6月 2014 20:30)


    岸さま

    コスタリカ、キマしたねーーー
    次はオランダかぁオランダは強豪ですからねぇ
    アヤックス、フェイエノールトですね!オランダリーグと言えば

    さてさて教授の予想は当たりますでしょうか?