小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 19 教授の密かな楽しみ」

こんばんわ!モンです

 

いま、Yahoo!のトップニュースを見たら「今世紀最強クラスの寒波」が北日本を通過中らしいです。

この今世紀って言うのは、20世紀から勘定してなのか?21世紀に入ってからなのか?今世紀ってくらいだから21世紀に入ってからか。「今世紀最強クラス」って言ってもまだ、13年しかたってないじゃん。

 

しかし、青森県では、かなりの大荒れの天気の模様です。

カリフォルニア州ヒロサキ在住のこのブログのコメント常連様「とくさん」大丈夫でしょうか?除雪作業中にナントカみたいな事にならなければ良いのですが・・・

 

では、こちらも寒さでは、たぶん負けていないであろうドイツ東部ザクセン州ライプツィヒ在住「小林敏明教授」からレポートが届きました!!!

 

本日は、<教授の密かな楽しみ>についてのレポートです

それでは、教授!お願いします!!!

 

 

引きこもり老人の趣味

 

 毎月一度ぐらいは何かを書いて送ろうと思っても、考えてみれば、僕はどちらかというと引きこもり系で、日本に帰るとき以外はまずめったに旅行にも出ませんから、これといって珍しいことにも出会いません。

 

かといって、このコラムのために去年のように病気にでもなって珍しい体験を集めてくるというわけにもいきませんしね。困ってます。そこで今回は、そういう典型的な引きこもりの日常の中で何をしているかという、いたって退屈な話です。

 

引きこもりというのは、基本的に家の中に閉じこもっていることです。まあ、基本的じゃなくてもそうなります。つまり外に出ません。しかし、外を見るぐらいのことはします。

 

じつは僕の場合、外を見ること、これがその日一日の「趣味」となることがあるわけです。どういう趣味かというと、これには二つあって、ひとつはただ空を眺める、もうひとつは眼下の工事現場の進捗状況を眺める、です

 

 空というのは面白いもので、まったく同じ状態というのはありません。だから、これで四年ほどきれいな空や、珍しい空になると、それを写真に撮っています。

 

しかも常に同じアングルです。二枚の写真はこれまでに撮った百枚ほどのコレクションの一部です。

もうひとつは下の工事現場ですが、これも刻々と変化をしていますが、設計図に沿って着実に何かが出来上がっていく感じです。これについても比較のために二枚お見せしておきましょう。

 

この工事、何年か前に古い建物が解体され、しばらく駐車場となっていたのが、この一年前に着工して、つい先日やっと基礎工事が済み、現在地階部が建設中です。

 

 早い話が、僕は毎日同じ窓から、上を見て、下を見て、といったことを繰り返しているわけです。ずいぶんと枯れた「趣味」でしょ。まあ、盆栽みたいに勤勉に水をかける必要もありません。ただ眺めているだけですから、便利かつ安上がりです。さしずめ枯山水ならぬタダ山水といったところです。

 

 面白いのは、空は人為の及ばぬもの、工事現場の方はまさに人為そのもの、この対照がなんとも「オツ」なのです。

 

人間というのはこうやって蟻のようにせっせせっせと働いて、何かを造っては壊し、壊しては造ったりしているのに対して、空はそれらに委細かまわず、ただ淡々と横たわっているだけですからねえ。

 

なんだか空の方が「偉い」ような気にもなります。まあ、ときどきは空も退屈するようで、隕石などというもので人を脅したりしているようですが。

 

そして、それらを眺める間、僕は窓辺でぼんやりとタバコをくゆらしながら、哲学的思索に耽ったりするわけでもなく、ただひたすら今夜のおかずは何にするかなあ、などということを考えているわけです。

 

 

 

アハハハハハ思わず笑っちゃいました失礼しましたぁ

教授!本日もありがとうございました!!!

 

実は私も毎朝「オイルライフ」裏の「さくら児童遊園」から同じアングルで「空の写真」を撮っています、最初はこの写真をコラージュして何か美術作品じゃないけれども作ろうか?などと考えていましたが、今だ実行にうつされていません。

いわば無目的に写真を撮っているだけ、しかもたまに忘れたりして。

 

私の「自転車でただ荒川沿いを走る」じゃなですが私の考える本来の「趣味」って言うのは「無目的」「他人には意味不明」かつ「安上がり」ものだと思うのですが、いかがでしょう?

 

そう考えると、わざわざ高いお金を払って寒風吹き荒む都会の街中を決められたコースで時間内に皆でワーワー走る、なんてのは私に言わせれば、愚の骨頂ですね。

 

 

教授!次回のコラムも楽しみにしてますよー(と軽くプレッシャーかけたりして笑)