小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 14 ドイツ病院事情」

こんばんわ!モンです

 

便りがないのは元気な証拠・・・ここのところドイツの小林教授からコラムが届かないなー???どうしたのだろう?気にはしていたのです。

 

便りがないのは元気な証拠・・・教授が教鞭を執る「ライプツィヒ大学」も新学期

忙しくてコラムを書く時間もないのだろう。

 

と、勝手に思っていた私が馬鹿でした・・・なんと「小林敏明教授、入院」

 

すみません・・・なんかおかしいな?と思った時点で連絡を入れるべきでした

 

ところが、さすがは教授、そんな闘病生活をコラムとして送って頂きました。

「ドイツの病院事情」

 

それでは、教授!お願いします!!!

(14)

 久しぶりのドイツ便りです。

 

しばらく病気していました。

以前からおかしいと思っていた鼻の検査をしてみたら、慢性副鼻腔炎が判明し、その手術とついでに行った鼻柱湾曲症の手術で一週間ほどダウン。

 

とくに鼻柱は狭いほうの鼻の穴の軟骨を削ったので、その傷跡が今でも痛く、いまだ顔をまともに洗えない状態です。

 

そんな状態のところへ追い討ちをかけるように二晩ほど胸の圧迫感が続き、医者に相談すると、翌々日ただちに心臓センターに送り込まれ、そのままカテーテルによる検査にまわされ、狭心症の診断です。

 

 心臓カテーテル検査というのは検査というものの、実際は手術と同じで、腕に局部麻酔をしてそこの血管から管を入れて造影剤などを注入し、心臓やら血管の内部を見るもので、途中狭くなった血管などを広げたりする作業をするわけですから、結構しんどいものがありました。

しかし一番しんどかったのが待ち時間。

病院にはつきものの問題ですが、こちらは半端ではありません。

 

約束の朝8時に出かけて1時間ほどで心電図と血液検査、医師の面談となったところまでは良かったのですが、一旦狭心症の診断を受けてカテーテル検査にまわされてからが大変。

 

待合室で延々5時間ほど待たされ、突然病室に案内されて、ここで待機するように命じられました。3人用の相部屋には弁膜症と脳卒中の老人たち。なんだか急に自分が老けてしまったみたいです。

 

 病室に入るや剃刀を手にした看護婦さんがやって来て、これで恥毛を剃るようにと言われ、そもそも検査の手はずもよくわからないのでオタオタしていると、手伝いましょうかと言ってズリズリ。あっという間の出来事でした。

 

しかし、この急な準備にもかかわらず検査の順番はなかなか回ってこず、夕方になると、突然夕食が振舞われ、今日の検査はなくなったので、明日まで入院してもらうことになったとの一方的報告。オイオイ、こっちは入院の準備などしてませんよ。着替えもなければ歯ブラシも持ってきてません。あわてて友人に電話を入れて歯ブラシとタオルだけ持ってきてもらい、緊急入院です。

 

翌早朝6時突然スタッフが病室に来て、検査が始まるからと白い手術着に着替えさせられてベットごと手術室へ。ところが手術室の前のゴミ置き場のわきで30分ほど捨て置かれ、これじゃあ風邪を引いてしまうではないかと愚痴をこぼしていると、やっと検査の開始。

 

装置は写真のごとくで、8つほど並んだモニターに自分の心臓や血管の状態が映し出されるのです。とくに管が心臓に達し、何かの液体が送り込まれるとき、「これから心臓が熱くなりますから」と言われ、その通りになったときは妙な気分でした。自分の体でありながら、自分のものでないような。

 

 

検査の結果、心臓と血管に特別な異常は認められず、心因性か何か別の原因が考えられるとのことで、一安心。

 

40年以上もタバコを吸っている割りに血管もきれいだと言われ、気分を良くして帰ってきました。周囲はこれを機会にタバコ止めたらという声が急に喧しくなっているのですが。

 

ところで恥毛はどうなったかって?

腕の血管を通してカテーテルが二度入り、結局予備であった下の方は使われず、哀れ、わが恥毛は無駄に剃られてしまったというわけです。

 

 

 

 

教授!ありがとうございました!!!

 

あまり病気をしない身体だけは丈夫が取り柄の私は、「副鼻腔炎と鼻柱湾曲症」の

手術を想像しただけで卒倒しそうになりましたが、その上「心臓カテーテル」とは

想像を通り越しています・・・

 

病院の待ち時間は古今東西一緒の様ですね・・・さすがに私の回りでは22時間待たされた話は聞いた事がありませんが、お疲れさまでした。

 

私も一度だけ健康診断の「大腸検診」で引っかかり「肛門」から「カメラ」を挿入

された時はモニターに映し出される我が「大腸」を不思議な気分で眺めておりました・・・「肛門」に「カメラ」を挿入される瞬間と大腸の中を這いずり回る「カメラ」の感触を思い出しました・・・。

 

不謹慎ではありますが、最後の「恥毛」の件は笑ってしまいました!

 

ヘビースモーカーの教授を知っているだけにタバコを今すぐに止めた方がとは、なかなか言えませんが、せめて節煙を頑張って下さい。教授

 

一刻も早いご回復を、お祈り致します。

次回のコラムも楽しみにしています!教授!!!

 

ありがとうございました!お大事に!!!