小林敏明教授の「ライプツィヒの街から 6」

こんばんわ!モンです

 

2日間も駄休をすごしている間、ドイツの小林教授から

新しいコラムが届いておりました!

 

モンの様にダラダラすごすのではなく、忙しい中も日夜、考察を続けてコラムを

送って頂ける 小林教授 に感謝です!

ありがとうございます!!!

 

今回は「料理の発展」についての お話です。

 

それでは!教授 本日もお願いします!!!

前から思っているのですが、どうもわれわれが「料理」と言っているものは、素材の保存方法と密接に関係しているようです。

 

塩、オイル、酢、砂糖に漬けるのはもちろん、焼いたり煮たりするのはもとはといえば保存のためだったのでしょう。醗酵、燻製、乾燥もそうなら、味付けの素となるコショウや唐辛子などの香辛料もそうでしょう。

 

要するにいまやお高くナントカ料理とかいっているもののすべては食い意地の張った人類が食用に集めた収穫物を何とかして長く保存しようとしたその結果にすぎないのです。それがいつのまにかシャレて「料理法」とか「味」などと言われているだけです。

 

この人類的原理から私のウルトラ料理理論が出てきます。

 

世界でもっとも美味しい料理は何料理か、と訊かれると、日本料理、中華料理、フランス料理、イタリア料理、スペイン料理等々とそれぞれ自分の好みにあわせて答えはさまざまでしょう。

 

たしかにいま挙げた料理は世界でもトップクラスに入ると私も思います。

では、なぜそうなのでしょうか。

 

ずばりいえば、これらの国は海に面していて魚介類を食べる習慣があるからです。

これが第一法則。どういうことでしょうか。

 

食材の中でもっとも腐りやすいのが魚ですね。ということはこれを保存するためにはさまざまな保存の知恵を発揮しなければならないということです。

 

残念ながらわがドイツを含め、内陸地方ではそういう小ざかしい知恵は発達しません。ジャガイモなどというのは土の中に埋めておけばいいですし、豚肉でも塩漬けかなんかにして、ちょっと冷たいところに置いておけば結構もちますね。

だからこういうズボラなドイツ料理は世界のグルメの対象にはならないのです。

 

これに比べて日本料理やイタリア料理が優れているのは、魚という非常に保存の難しい食材をいろいろに加工し、その技術=味付けのヴァリエーションもさまざまだからです。

 

こういうと、では海に恵まれているアフリカや南米、あるいはスカンジナビアなどの料理はなぜ有名ではないのか、という当然の疑問が出てきます。

イタリアがあんなに有名なのに、どうして隣のギリシャ料理はあまり知られてないのでしょう。

 

それは歴史的に王朝が成立したかどうかが分かれ目で、これが私の立てる第二法則です。

 

中国の歴代王朝、イタリアのローマ帝国、日本の天皇制と徳川幕藩体制、これらは政治的にはむろん問題がありましたが、少なくとも料理の発展には大きな貢献をしてきました。

 

王様とかナントカ帝などというのはその気になれば食欲と性欲を最大限に追求できた人たちですね。彼らに食を供する人たちも技を争ったことでしょう。

 

日本の「宮内庁御用達」とか「将軍家御用達」などというのがそれです。そういう眼で見れば本場の韓国料理がたんに焼肉ばかりではなく、李王朝と密接につながっていることに気づくはずです。東南アジアでタイ料理が傑出しているのも同じ理屈です。

 

唯一の例外は、海の幸に恵まれ歴史的に王朝が栄えて、二つの法則を満たしながら、あまりパッとしないエジプトですが、ピラミッドとかミイラなんぞという、あまり食い気とは関係ないものに熱を入れすぎたせいですかね。

 

教授!本日も ありがとうございました!!!

 

「料理」の発展における「保存方法」と「王朝」との興味深い関係・・・

なーるほどぉ、 小林教授の鋭い考察です。

まさに!3分間で分る「ウルトラ料理論」シュワッチ!!!でした!

 

勉強になりました!!!教授おつかれさまです!

 

ここで、モンの 教授の足下にも及ばない(当然ですね)「料理」とは、ちょっと外れますが「味覚」に関する考察といいますか持論を・・・

 

「母親(父親でもいいのですが)が料理上手の人の「味覚」は信用できる!!!」

 

料理人の方達で「自分の料理の原点は?」と言った質問を受けた時に「母親(父親)の料理です。」と答える料理人は一流な気がします。

 

手作りの料理を幼い頃から食べている人の舌は肥えてるように思います。

「味覚」の原点は、そこにあると思うのですが・・・

 

いかがでしょうか?

皆様??

教授???